☆桜の時 - ゆまっこの風

記事一覧

☆あと、少しだけ

⚠『桜の記憶』のずーっと後。主人公はさくらの娘。総司とセイちゃんの孫、楓です。⚠※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※うちのおじいちゃんは呆けている。少し前まではそんなことなかったんだけど、おばあちゃんが病気になって入退院を繰り返すようになってからぼんやりしていることが多くなった。いや。もともとぼんやりしていて、天然ボケなところがある人だったから今までとそんなに変わらないのかもしれない。でも私たち孫の顔を見てもニコニ...

続きを読む

☆桜の記憶

❤「桜の時」の番外編です❤※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※4月も半ばにさしかかる頃。今年は遅めに咲いた桜の最後の花びらたちが『また来年』と言わんばかりに儚く散ってゆく。薄汚れた屋上には、決して綺麗とはいえない散り際の少しくすんだ桜の花びらがチラホラと落ちていて何とも言えない虚無感をまだ幼さが残る総司にも感じさせた。(諦めるしか、ないのかな...)総司は誰もいない屋上にポツンと置いてある古いベンチに座り溜め息を吐く...

続きを読む

桜の時(最終話)

その日から総司とセイは平日はお互いの生活をして土曜の稽古の後にセイの家で夕飯を三人で食べそのままセイの家に泊まり、翌日は三人でどこかに出かける、という日々が続いた。 サクラは剣道の稽古のおかげで早めに寝てしまい、そのあとは二階の空いている部屋の総司のために買った布団の中で朝方まで色んな話をしながら何度も愛し合うという夜がほとんどだった。その日もいつものように愛し合った後総司はセイの頭を撫でながら、...

続きを読む

桜の時⑪

いつのまにか総司はソファーで寝てしまっていたらしい。仕事の後に剣道の稽古もあり、身体も疲れていたのだろう。目が覚めると外はうっすら明るくなってきていた。そろそろ着替えに帰らなきゃな、と ウーンと大きく伸びをして起き上がると、部屋着のままキッチンで料理をしているセイの姿が目に入った。「沖田先生起こしちゃいました?おはようございます。」爽やかな笑顔を総司に向けるセイ。総司は慌ててセイにかけよりおでこに...

続きを読む

桜の時⑩

総司が目を覚ますと隣にいたはずのセイの姿がなかった。もしかして全部夢だったのかしら..また少し熱が上がってきたらしい身体をよいしょと起こし、キッチンへ向かって行くと、キッチンには美味しそうな香りのするスープと袋に入った生のうどん、それにメモ書きが残されていた。[サクラがそろそろ帰って来るので私も帰ります。おうどんスープにいれて温めてたべてください。冷蔵庫にシチューが入っています。ゆっくり休んでくださ...

続きを読む