◆零れる花 - ゆまっこの風

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◆零れる花 6《完》

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◆零れる花 5

セイの休暇が明けて屯所へ戻ると総司はまだ出張から帰っていなかった。別に総司の事を探しているわけでもなかったのに帰ってきてからも元気のないセイを気遣って近藤が声をかける。「少し大阪での仕事がたてこんでいるみたいなんだ。今日のうちには戻ると思うよ。」そうですか、とセイは気のない返事をして仕事へ戻ると近藤が、そういえば、と思い出したように振り向いた。「神谷くん、あれから深谷くんには会ったのかい?」「あ、...

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◆零れる花 4

深谷と二人で飲みに行った二日後、セイにお馬が来た。自ら土方に休暇を申し出ると、最近のセイの機嫌の悪さを近くで見ていた土方はすぐに了承してくれ、セイは朝からお里の家へ向かっていた。「お里さん、お願いがあるんだけど...」茶を飲み、少し落ち着いたところでセイは早速本題に入る。先日深谷に「恋人に会いたい」と言われた件だ。セイの話を一部始終黙って聞いていたお里は溜め息混じりに頭を抱える。「その深谷はんって人...

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◆零れる花 3

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◆零れる花 2

深谷と店で別れ、近藤をそのまま妾宅へ送った二人は無言のまま屯所へ向かっていた。セイの手を引っ張りながら黙々と歩く総司。その重い沈黙に耐えられずにセイが口を開いた。「深谷さん、いい人でしたね。」セイの言葉に総司のが立ち止まる。「実は、変なおじさんだったらどうしようかと思っていたんですけれど良かったです。」あはは、と場を明るくしようとセイが笑いだすと、総司がクルリと振り向き突然セイを力一杯抱きすくめた...

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