★白南風 - ゆまっこの風

記事一覧

★白南風②

一度重なった唇から伝わってくるお互いの熱の冷まし方なんて、二人は知らなかった。もっと、もっと深く..そんな内からあふれでる気持ちは、いわば本能なのだろうか。気づけば二人はお互いの舌を絡めあい、息苦しさも忘れて夢中で口付けを交わしていた。「神谷さん...」お互い乱れた息を整えながら見つめ合う二人。いつしかもっと深く、と唇を合わせているうちに総司はセイに覆い被さる姿勢になっていた。「..神谷さん、私はずっと...

続きを読む

★白南風①

こうして目を瞑ると身体が重くなって。もう開けなくてもいいかな、と思ってしまう。重くなった瞼の裏に浮かぶのは決まって同じ光景、同じ場所、同じ人たち。私の大好きな、大事な人たちは皆同じ所へ旅立ってしまって。こうして瞼を閉じたときだけ、会える。ねぇ。「ねぇ、私もそっちに行っていいですか?」大きな大きな声で叫ぶのにそっちにいるみんなは聞こえているのかいないのか笑顔で手を振って後ろへ振り替えってまた遠くへ行...

続きを読む