◎短編 - ゆまっこの風

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◆紅

日を追う毎に増す暑さに堪えられず夜な夜な眠りが浅くなる夏の宵。近頃新撰組隊内には妙な噂が流れていた。「俺も見たぞ。」「まじかよ。どうだった?」「どうって恐ろしすぎてすぐに逃げたからさ。」風通しの良い場所で男五人ほど集まり何やらコソコソと話をしている。「何の話ですか?」総司がひょい、と上から声をかけると男たちは、心底驚いた、とばかりにその場で飛び上がった。「沖田先生!驚かさないでくださいよ!」「別に...

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◆朱菊花

初期の作品「菊先」→http://yumanokaze426.blog.fc2.com/blog-entry-31.html?sp の続きです。ただ単にいちゃいちゃな二人が書きたかっただけです...。15禁くらい...?※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※しん、とした家の中に二人は「お邪魔します」と声を揃えて入っていく。当たり前ながら奥から返事は返らず、二人は思わず顔を見合わせて笑った。「そもそもここは神谷さんの家なんだから、お邪魔しますはないでしょう?」総司が笑いながらそう...

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★曼珠沙華

「貴女を抱かせてください。」自分の口から信じられない言葉が飛び出した。何を言っているのか自分でも理解できなくて、それでも言葉が止められない。「何でも出来るんでしょう?それなら女としての貴女をくださいよ。」きっと神谷さんから見た私はものすごく冷たい瞳をしているのだろう。なんの感情も浮かばない、まるで死んだような瞳。さすがの神谷さんも押し黙ったまま動かない。きっとこれで大丈夫だ。ただでさえ我が儘三昧の...

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◆甘宴夜

処は島原、角屋。今宵は隊士たちの日頃のはたらきを労って宴会が開かれていた。一番広い部屋を局長の近藤自ら貸し切ったその会は店の者や呼ばれた芸者たちだけでは収拾がつかなくなるほどの騒ぎで、そんな中一番年若であるセイは料理の注文に走ったり上役に酒を継ぎに行ったりと休む間もなく動き回っていた。そんなセイを総司は目で追いかけながらクスリと苦笑する。普段の生活や隊務でも一番忙しそうに働き回っているのはいつもセ...

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◆指南書

リンク先とTwitterでお世話になっている、てこさんのお誕生日プレゼントに僭越ながら書かせていただきました!(ちょびっと修正アリ)だってね、だってね、てこしゃんいつも絵の描けない私にTwitterのアイコン描いてくださるんです(T^T)そしたら今度はご自分の誕生日なのに素敵なヘッダーまで頂いてしまったのです(>_...

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