◎短編 - ゆまっこの風

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★曼珠沙華

「貴女を抱かせてください。」自分の口から信じられない言葉が飛び出した。何を言っているのか自分でも理解できなくて、それでも言葉が止められない。「何でも出来るんでしょう?それなら女としての貴女をくださいよ。」きっと神谷さんから見た私はものすごく冷たい瞳をしているのだろう。なんの感情も浮かばない、まるで死んだような瞳。さすがの神谷さんも押し黙ったまま動かない。きっとこれで大丈夫だ。ただでさえ我が儘三昧の...

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◆甘宴夜

処は島原、角屋。今宵は隊士たちの日頃のはたらきを労って宴会が開かれていた。一番広い部屋を局長の近藤自ら貸し切ったその会は店の者や呼ばれた芸者たちだけでは収拾がつかなくなるほどの騒ぎで、そんな中一番年若であるセイは料理の注文に走ったり上役に酒を継ぎに行ったりと休む間もなく動き回っていた。そんなセイを総司は目で追いかけながらクスリと苦笑する。普段の生活や隊務でも一番忙しそうに働き回っているのはいつもセ...

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◆指南書

リンク先とTwitterでお世話になっている、てこさんのお誕生日プレゼントに僭越ながら書かせていただきました!(ちょびっと修正アリ)だってね、だってね、てこしゃんいつも絵の描けない私にTwitterのアイコン描いてくださるんです(T^T)そしたら今度はご自分の誕生日なのに素敵なヘッダーまで頂いてしまったのです(>_...

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◆星の、ひとかけらさえも

私たちはよく木に登った。人が聞けば笑うかもしれない。年頃の男女が深夜に何をしているかって木に登って下らない話をしながらお握りを頬張っているのだから。でもそれは私たちにしてみれば、とても大切な時間で今になって考えてみれば一番幸せな、時間だった。木の上で、揺れる葉っぱの隙間から見える星空の中に、流れ星を見つけて願ったのは「天下泰平」。必死に願う私の姿を見て、大事ですねって先生は嬉しそうに笑った。もしも...

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◆戯れ事

※「秘め事」http://yumanokaze426.blog.fc2.com/blog-entry-189.html?sp の沖田先生サイドのお話です。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※最初は、深い意味はなかった。ただ貴女の手が布団から出ていたから直してあげようと思ってそっと隣に寝ている貴女を起こさないようにその手を握ったらその柔らかさと暖かさにあの晩の事を思い出してしまったのだ。堪らず強く握りしめたら、寝ていたと思っていた貴女が此方を振り向いた。暗闇の中で目が合...

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