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【  2015年10月  】 

桜の時(最終話)

☆桜の時

2015.10.31 (Sat)

その日から総司とセイは平日はお互いの生活をして土曜の稽古の後にセイの家で夕飯を三人で食べそのままセイの家に泊まり、翌日は三人でどこかに出かける、という日々が続いた。 サクラは剣道の稽古のおかげで早めに寝てしまい、そのあとは二階の空いている部屋の総司のために買った布団の中で朝方まで色んな話をしながら何度も愛し合うという夜がほとんどだった。その日もいつものように愛し合った後総司はセイの頭を撫でながら、...

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桜の時⑪

☆桜の時

2015.10.31 (Sat)

いつのまにか総司はソファーで寝てしまっていたらしい。仕事の後に剣道の稽古もあり、身体も疲れていたのだろう。目が覚めると外はうっすら明るくなってきていた。そろそろ着替えに帰らなきゃな、と ウーンと大きく伸びをして起き上がると、部屋着のままキッチンで料理をしているセイの姿が目に入った。「沖田先生起こしちゃいました?おはようございます。」爽やかな笑顔を総司に向けるセイ。総司は慌ててセイにかけよりおでこに...

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桜の時⑩

☆桜の時

2015.10.31 (Sat)

総司が目を覚ますと隣にいたはずのセイの姿がなかった。もしかして全部夢だったのかしら..また少し熱が上がってきたらしい身体をよいしょと起こし、キッチンへ向かって行くと、キッチンには美味しそうな香りのするスープと袋に入った生のうどん、それにメモ書きが残されていた。[サクラがそろそろ帰って来るので私も帰ります。おうどんスープにいれて温めてたべてください。冷蔵庫にシチューが入っています。ゆっくり休んでくださ...

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桜の時⑨

☆桜の時

2015.10.30 (Fri)

セイは総司の部屋に上がるとテキパキと買い物袋から野菜やら色んなものを取りだしキッチンから総司に声をかけた。「キッチンのもの、勝手に使っちゃって大丈夫ですか?」 総司が、まだ夢を見てるんじゃないかとボンヤリしながら、ハイと答えるとセイは初めて来たとは思えないほどテキパキとキッチンで動きだし先ずは家で作って来てくれたお粥を温めて運んできてくれた。「先生、とりあえずこれ食べてお薬飲んで横になっててくださ...

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桜の時⑧

☆桜の時

2015.10.30 (Fri)

三人でディズニーランドに行ってから三日後の水曜日、総司は熱を出した。もともと身体が丈夫なのが取り柄で熱を出すのも久しぶりだったが、たかが熱で仕事は休めない、とマスクをして学校へ向かった。なんとか授業を全て終えて朝よりもフラフラする身体で保健室に行き熱を測らせてもらうと39℃まで熱が上がっていた。さすがに保健の先生や同僚から病院へ行け、と早退させられ総司は久しぶりの高熱にボンヤリしながら考えていた。(ど...

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桜の時⑦

☆桜の時

2015.10.29 (Thu)

気付けば総司とセイが出会ってから二回目の桜が散ろうとしていた。稽古の後に頻繁に食事に行くようになり数ヶ月がたち、セイとの距離もサクラとの距離も大分近付いてきたと総司は実感していたが、それ以上の関係には踏み出せずにいた。そんな関係が続いていた今から二ヶ月ほど前。佑馬の一周忌があった。「セイちゃん、本当に今までありがとう。これからも、セイちゃんは私たちの大切な娘だしサクラも大切な孫に代わりはないわ。で...

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桜の時⑥

☆桜の時

2015.10.29 (Thu)

道場からセイの家は歩けば20分、車なら10分もかからない距離だった。しかし毎回稽古の後に家までセイたちを送る時間が総司の生活の中で一番楽しみな時間になった。たった10分の短い時間。大体がサクラがこの春から入学した小学校の話題を楽しげに語り終わっていくのだが、セイとも道場ではゆっくり話せない分たくさん話をした。仕事の事や実家の事。剣道のことや好きな食べ物の事まで。総司はセイの事なら何でも知りたかった。 ...

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桜の時⑤

☆桜の時

2015.10.29 (Thu)

それからしばらくセイたちは道場に来なかった。近藤の話によれば、いろんな手続きや挨拶などで忙しいのと、サクラの気持ちが少し落ち着くまで稽古を休ませてほしい、と連絡があったらしい。仕方がない。セイに会えないのは寂しいがそんなに簡単な問題じゃないのは総司にもわかる。ましてセイ自身の気持ちのみならずサクラの心の傷も癒していかなければならないんだから。あの日抱きしめたセイとサクラの暖かさは総司の腕にしっかり...

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桜の時④

☆桜の時

2015.10.29 (Thu)

幸か不幸か、道場の一件の後もセイの総司に対する態度は何ら変わらなかった。自分に対して何も想っていない証拠だな、と落胆した気持ちはあったが、とにかくセイたちが道場をやめなくてよかった、と心底安心した。もちろん会えなくなるのが寂しい気持ちもあるが、何よりもこの親子は剣道の筋がいい。まだ始めたばかりなので立ち合うことはないが足裁きの練習や素振りの姿勢一つみても、いいものを持っていると、総司だけでなく師範...

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桜の時③

☆桜の時

2015.10.29 (Thu)

総司は今年34になる。それなりに恋人がいたこともあった。その全てが女性の方から告白され、嫌いではないから付き合うが、その後も夢中になることはできずに、結局相手から振られてしまう、というパターンを飽きもせず何度も繰り返してきた。27歳の時に付き合っていた彼女は総司と同じ教師の仕事をしていて、仕事にも熱心で恋愛だけに夢中になるタイプではなく、ほどよい距離感を持って付き合えていた。年齢も年齢だし結婚するなら...

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