◆秘め事 - ゆまっこの風

記事一覧

◆秘め事

☆15禁くらいかな...?



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

私はいつからこんなになってしまったのだろう、と思う。
勿論仕事中は今まで通り甘えるつもりもなく精一杯武士としての仕事を全うしているつもりだけれど。
それでも彼の目にどう映っているのかは分からない。

一度味わってしまった女子としての幸せは、忘れることなんて出来なくて。
自分でも情けないなぁ、なんて思うのに。
気が付いたら貴方に甘えている自分が、いる。

今日もそうなるのでしょう。
厳しい隊務を終えた夜。

きっと、貴方にー。



私たちが恋仲になる前から先生は当たり前の様に私の隣に布団を敷いて寝ていた。
私が女子だと知っているのは新選組の中では先生だけだから護らなくては、という気持ちだったのだと思う。

ただ隣に眠るだけの関係が変化したのは、いつからだったか。


慌ただしく仕事を終えて先生が漸く布団に潜るのはもう夜もふけるころが多い。
大抵他の一番隊のみんなはもう眠りについていて静かな部屋で音も立てずに先生は私の隣の布団に潜り込む。

そして、そっと私の手を握る。

最初は少し驚いたけれどその少し冷えた大きな手に包まれるのはとても安心して、疲れた日なんかはそのままお互いに眠りについてしまうのだけれど。
そう、例えば今日みたいな夜。
そんな夜は繋いだ手が暫くするとぎゅっと強く力を込められたり、触れている指先が私の手の甲を撫でたり。

それが私たちの、合図。


そっと先生が布団を抜け出して、私も暫くして後を追う。

局長と副長が揃っていない夜は大抵局長の部屋に。
どちらかがいる場合は普段は誰も使わない蔵や、荷物置き場に。

高鳴る鼓動とどんどん上昇する体温をもて余しながら急いで先生を追って部屋に入ると、先生はいつも優しく私を抱き締めてくれる。

もう、そうなると、止められない。

一度先生に触れてしまえば私の気持ちも身体も全て先生に侵されてしまって
本当に恥ずかしい、と思うほどに乱れてしまうのが情けなくて涙を流すと
『そんな神谷さんも可愛い』
だなんて先生が頭を撫でてくれるから。
私はますます安心して先生を感じて、求めて、甘えてしまう。

軽く触れるだけの口付けでは私が満足しないことを知っていて、先生はわざと軽く唇を重ねる。
いくら待っても私が望んでいる深い口付けをしてくれなくて堪らず私の方から先生を受け入れる為に少し唇を開ける。
酷い時なんて、それでも唇を甘噛みしたり舐めたりするだけで。
私が怒ったように自ら舌を先生のそれに絡めていくと、先生は満足そうに微笑みながら私を受け入れてくれる。


こういう時の先生は本当に意地悪。
でも、ここまで来れば先生だって私と同じ。
口付けが深くなるとすぐに先生は焦るように私の着物を全て剥ぎ取って
噛み付くように私の身体中に口付けを送る。
いつもは穏やかな先生が、私を求めて豹変するその瞬間が
私は最高に好きで。

あまりの性急さに、ちょっとまって、と一応は訴えるけれど
本当はもっともっと激しく自分の事を求めてほしいと思ってしまう。

あっという間に着物も下帯も解かれて、いつのまにか先生自身も全てを脱いでいて
『神谷さん、いいですか』
そう甘い声で囁くと、私の答え等聞かずに先生は私の中に入ってくる。
何回経験してもその瞬間は例えようがないほどの快感で
きっと先生もそう思っているはず。
先生の唇から熱い吐息が漏れる度に、先生の身体から汗が滴る度に
何も考える事が出来ないくらい夢中になって先生を求めてしまう。

いつも私が我慢できずに先に達してしまって、それを先生は満足そうに見届けると追いかけるように私の中に全てを解き放つ。
乱れた呼吸を二人で整えながら繋がったまま抱き合っていると、すぐに先生は力を取り戻して
先程よりも激しく、何度も私を求める。

二人の熱が漸く落ちつく頃には夜も深まっていて、慌てて着物を整えて冷えた布団へ戻るのだ。



そんなことを考えていると勝手に身体の熱が上がってきてしまって、思わず先生と繋いでいる手に力が入る。
ぎゅっと先生の大きな手を握りしめて私はハッとする。
どうしよう。まるで私が先生を求めているように思われたかな。
その通りと言えば、その通りなんだけど。
今日は隊務も忙しかったし、先生はもう寝てしまったかな。

でも。
こういう日は、大抵二人の気持ちは同じで。
何故だろう。
私の気持ちが繋いでいる手から先生に伝わってしまうのかな。


暫くすると先生が私の手をぎゅっと握り返す。

ドクンと心臓が甘い音を響かせて、

私たちの秘め事が始まる。


そっと先生の方を振り返ると、熱い眼差しで私を見つめる先生。
そっ、と音をたてないように私の手の甲に口付けをして
ゆっくりと布団を出ていく先生。

私は急いで先生を追いかける。

暖かい布団から出たのに、身体は冷えるどころか逆に熱くなる一方で。

早く、貴方の逞しい身体に抱かれたい。
私は暗闇の中、貴方を追いかける。




関連記事
スポンサーサイト

コメント

どきどき

実際のシーンは書かれていないのに、セイちゃんの心理描写が細かくて、つられてどきどきしちゃいました!
素敵な誘い方ですね。
二人が本当にこうだったらいいのにー。。。

二人はばれていないつもりでも、1番隊の少なくとも一部は、気付いていそう(笑)そして涙をこらえつつ温かく見守っていそう(笑)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

非公開コメント