◆指南書 - ゆまっこの風

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リンク先とTwitterでお世話になっている、てこさんのお誕生日プレゼントに僭越ながら書かせていただきました!(ちょびっと修正アリ)だってね、だってね、てこしゃんいつも絵の描けない私にTwitterのアイコン描いてくださるんです(T^T)そしたら今度はご自分の誕生日なのに素敵なヘッダーまで頂いてしまったのです(>_<)これは何かお返ししたい...!とお昼ごはん抜きで頑張りました!そして下の絵はそう。もちろんてこさんの作品!!ヘッダーに、と頂いた絵でございます(かなりの自慢)!←ちゃんと掲載の許可いただきましたよ♪
素敵な絵には到底追い付かない拙い文章ですが少しでもニヤニヤしていただけたら幸いです。


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近藤の目の前、手を付き深々と頭を下げる総司とセイ。
総司は紋付き袴、セイは白無垢姿である。

「近藤先生の御尽力のおかげでこの日を迎えることができました。本当にありがとうございました。」
総司がどこか震える声でそう告げると近藤が鼻を啜りながら、頭を上げなさい、と促す。
「尽力をと言うなら私よりも歳の方だよ。」
そう言われて総司たちは部屋の端に座っている不機嫌そうな男を見る。
ありがとうございました、と二人が頭を下げると土方は、ふん、と照れ臭そうに横を向いた。
「歳だけじゃない。お前たちは大勢の人に助けられ、今この場にいるんだ。その事を忘れずに幸せになりなさい。」
「はい...!」
近藤の言葉に二人は声を揃える。
その二人の様子に近藤は満足そうに頷くとポン、と膝を叩いた。
「さあ!今日は祝い酒だ!」



「総司に神谷、じゃねえか。おセイさん、本当に良かったなぁ。」
「神谷、すごく綺麗だよ。」
「総司のこんな姿が見れる日が来るとはなぁ..」

夜も深まった宴会の中、口々に祝いの言葉を述べながら主役である二人に酒を注ぎにくる試衛館以来の仲間たち。
今日は総司とセイの祝言である。
紆余曲折があったものの、ここにいる大切な仲間たちに支えられて漸くこの日を迎えることが出来た。
感謝してもしきれない思いが二人の心を埋め尽くす。
そんな仲間たちに祝福される時間は夢のようで、出来ることならずっとこうしていたい、二人は思うがそうもいかない。
「おい、お前らあんまり総司に飲ませすぎるなよ。」
次々と総司の杯に酒を注ぐ原田たちに土方が釘を指す。
「土方さんてば分かってますよ。総司はこれから大事な仕事が残ってるんだからな!」
原田のどこか嬉しそうな顔とは裏腹に(これから仕事?)とセイは首を傾げるのであった。


楽しい時間はあっという間に終わり総司とセイは部屋から追い出されるように土方が二人の為に用意した家へと連れていかれる。
「わあ。素敵な家ですね。」
こじんまりしているものの上品で日当たりも良さそうなその家を二人は一目で気に入り、
「ただいま」
と声を揃えて二人の新居へと上がった。

二人が帰ってくる前に温めておいてくれた風呂に順番に入り、セイが髪を拭きながら部屋へ戻ると先に敷いておいた布団の上で何やら難しい顔をして文を読んでいる総司の姿があった。
「沖田先生?何方からの文ですか?」
セイが総司の隣にちょこんと座り込み文を覗きこむと総司は慌ててその文を自分の後ろへ隠した。
「わ!神谷さん、もう出てきたんですか?な、なんでもありませんよ!」
総司の慌て方を不思議に思ったセイが
「あやしい...」
と、呟きながら隠された文を奪おうと手を伸ばす。
「わ、ちょっと止めてくださいよ!」
「なんで隠すんですか?私に見られたら困る方からなんですか?」
セイが文を奪おうとするのをヒョイヒョイと避けながら総司は慌てて逃げる。
「違いますよ!土方さんからさっき渡されたんですけど...」
「副長から?私には見せるなと?」
「そんなこと言ってなかったですけど、これは、その...女子が見るべきものでは...!」
何故か顔を赤らめながら総司が掴みかかってくるセイを避けようとした時
「また女子扱いしましたねっ!」
怒ったセイが総司の腕を掴み、そのまま勢い余って布団の上へ総司を押し倒してしまった。

「いてて...」
涙目で頭を擦る総司にセイが、ごめんなさい、と慌てて身体を離そうとすると総司が長い腕で自分の上に乗っかっている新妻を優しく抱き締めた。
「せ、先生...」
突然の抱擁にセイの身体が熱くなる。
「...貴女はこれから私の妻になるんですから、もう正真正銘の女子でしょう..?」
そう囁く総司の腕に力がこもる。
セイは顔を赤くしながら小さく頷いた。
ぎゅっとセイの小さな身体を抱き締めれば抱き締めるほど柔らかな感触が総司に伝わって鼓動が速くなる。
「幸せに、なりましょうね...」
「...はい...」
総司の甘い囁きにセイの小さな心と身体はあっという間に溶かされる。
抱き締められていた力が少し弱まったと感じると今度はその大きな掌がセイの両頬を優しく包んだ。
恥ずかしいのに、目の前にいる愛しい人から目が離せなくて二人はじっと見つめ合う。
そして
「セイ、愛しています..」
総司の愛の言葉とほぼ同時に、二人の唇が重なった。
まだまだ慣れない口付けに次第に夢中になりながら総司はセイの身体を抱いて自分の下に組敷く。
そしてゆっくりとセイの夜着の紐をほどくと先ほど放り投げた土方からの文のある方へ投げ捨てた。



夫婦になって初めての朝を迎えた二人はきらきらと輝く朝陽に起こされ目を覚ます。
「おはようございます。」
「おはようございます...。」
いつも交わしてきた挨拶なのに、昨晩の事を思い出すと恥ずかしくてたまらないセイは総司と目も合わさずに布団の中へ潜り込んでしまった。
その仕草が可愛くて総司はセイの布団を捲るとソロソロと中へ入っていく。
「きゃっ先生、入って来ないでください!」
「何でですか?夫婦なんだから一緒の布団にいてもおかしくないでしょ?」
「そ、それはそうなんですけど...ひゃっどこ触ってるんですか!」
「セイ...今日は1日お休みもらってますからずっと一緒にいましょうね。」
「そうですけど...ちょっと、まって...せんせ...」

太陽が昇り始める頃、二人の声が甘い吐息に変わっていく。



二人きりの甘い1日を過ごした夕方、夕食の準備をしながらセイが、そういえば、と総司に問いかけた。
「昨日の文って...」
ああ、と近くで茶をすすっていた総司がポン、と手を叩く。
「あれね。土方さんからの指南書です。」
「指南書?仕事のですか?」
「いえ...あの、仕事じゃないです...。」
「じゃあ、なんの...?」
セイの言葉を遮るように総司は後ろから愛しい妻を抱き締める。
「うーん...後で見せますね。でも、もう私たちには必要ないかな...」
そう言うと総司はちゅっとセイの首筋に口付けを落とした。
みるみるうちに耳まで真っ赤にさせたセイが、もうっと頬を膨らませるが本気で怒っていないことは明らかで、総司は幸せを噛み締めながらクスリと微笑む。
「神谷さん、じゃないや。セイ、だーい好きですよ!」
「...せん...総司さま...私もダイスキデス...」
恥ずかしそうにセイが小さな声で愛の言葉を返すと総司は堪らずセイの唇を奪う。
そして直ぐ様覚えたての快楽の行為へとセイを誘う。
やだ、と言いながらも素直に受け入れてくれるセイの姿に総司は思う。

(土方さん、やっぱり私たちにはもうあの指南書、いらないみたいです...)


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さて何の指南書だったのでしょう(*^^*)ご想像にお任せします笑

てこさん本当にお誕生日おめでとうございました!これからもどうぞ宜しくお願い致します(о´∀`о)またいつでも素敵絵待ってます(図々しい)♪
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コメント

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素敵

素敵な絵ですね♪
そして二人のラブラブぶりったら・・・( *´艸`)
ちょっと土方さんの指南書読んでみたいです。稀代の色男はどんな内容を教えたんでしょう(笑)

戦時中のお話、正確にどこのサイトだったかわからなくなってしまったので探してみます!

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